水槽容量と飼育タイプに応じた必要なフィルター流量(LPH/GPH)を計算します。水草水槽・小型魚・大型魚・カメ別のろ過回転数を適用。
濾過システムはあらゆる水槽の生命維持装置であり、物理的なゴミの除去、生物作用による有毒なアンモニア(NH3)・亜硝酸(NO2)塩の無害化、化学的不純物の除去を担っています。日本市場では上部フィルター・外部フィルター・外掛けフィルター・底面フィルター・OFサンプなど選択肢が豊富ですが、最も多い失敗はカタログ最大流量だけを見て選び、実効流量が不足する点です。本計算機は循環回数(1時間あたり総水量の何倍を処理するか)を中核指標として、水草水槽・小型熱帯魚・大型魚・カメ水槽など飼育タイプに応じた必要流量を算出し、適切なフィルターサイジングを支援します。 過剰流量は水草の根元洗い出し・小型魚への水流ストレス・エビの隠れ場所流出など別の問題を引き起こすため、適正範囲の上限を超えない選定も同時に重要です。 また外部フィルターでも汎用外部フィルター・主要メーカー製・主要メーカー製などメーカー間でカタログ流量と実効流量の比率が異なります。ろ材構成(粗目スポンジ→活性炭→生物濾過リング→ウールマット)の総抵抗、ホース長(0.8m vs 1.5mで揚程ロスが1.5倍)、給排水パイプの口径(12/16mm vs 16/22mm)も実効流量に直結します。設置後はバケツ計量(60秒間で何L吐出)で実測検証を必ず行ってください。
正味水量を基準に、飼育タイプ別の目標循環倍率を適用します。水草水槽は4倍(CO2を抜きすぎず細根を傷めない優しい水流)、ネオン主要メーカー・グッピーなど小型熱帯魚混泳は6倍(バランス型)、エンゼル・大型シクリッド・アロワナなど高負荷魚は8倍(強い水流で残餌・糞をスムーズに搬送)、ミシシッピアカミミガメ・クサガメなどカメ水槽は10倍以上(膨大な排泄物に対応)を推奨します。日本流通の外部フィルターはカタログ流量の50-70%が実効流量であることが多いため(濾材抵抗・揚程ロスのため)、計算結果より30%余裕を見た製品選定を推奨します。給水・排水パイプの口径やシャワーパイプ仕様も実効流量に影響します。 流量調整可能な外部フィルター(三相弁・スピコン・流量ノブ付き)を使えば、計算値より上のスペックを購入し弱めに使う運用も可能で、将来の魚増加にも柔軟対応できます。 シャワーパイプ・リリィパイプ・ナチュラルフロー出力に変えると流量は10〜20%低下しますが水流の拡散性は向上し、水草水槽の細根保護・小型魚への水流ストレス低減に効果的です。逆にデュフューザー併用やインライン機材(クーラー・UV殺菌灯)接続では更に20〜30%流量が落ちるため、計算結果から30〜40%余裕を見たフィルター選定を推奨します。
水槽容量と飼育タイプを入力すると、必要なフィルター流量(LPH/GPH)を計算します。水草水槽・小型魚・大型魚・カメ別に異なるろ過回転数を適用します。
フィルターの実際の流量はろ材の抵抗により表示流量より低くなる場合があります。計算値より20〜30%高い表示流量のフィルターを選ぶことをお勧めします。
新しい水槽は安定した窒素循環の確立に4〜6週間かかります。この期間中は給餌を減らし、水質パラメーターを注意深くモニタリングしてください。
フィルターが1時間に処理する水量を表します。LPH(リットル毎時)が国内標準表記で、目安は水槽容量の4-10倍/時間です。例えば60cm規格水槽57Lなら230-570LPHが推奨範囲、120L水槽なら480-1200LPHが目安となります。ただしカタログ値は無負荷流量で、ろ材抵抗・揚程ロスで実効流量は50-70%まで低下する点に注意してください。
高密度飼育・大型魚・カメ・肉食魚は排泄物量が多く、8-10倍以上の強力濾過が必要です。逆に水草水槽は植物が窒素を吸収するため4-6倍で十分です。給餌量も負荷指標で、1日2回以上の頻繁な給餌・赤虫など高タンパク餌使用時は流量を1段階上げてください。
本計算機は循環倍率を基準にした業界標準ガイドラインを使用しています。実効流量はろ材構成・ホース長・配管曲がり数・水槽との高低差で大きく変動するため、設置後はストップウォッチでバケツ計量(1分間で何L吐出するか)を実測することを強く推奨します。
物理濾過(ウールマット・スポンジで浮遊物除去)、生物濾過(リング・ボール・サブストレートで硝化バクテリア培養)、化学濾過(活性炭・ゼオライトで溶存物質吸着)の3種が基本です。外部フィルター・上部フィルター・OFサンプは3種を同時に行えますが、外掛け・底面は構成によって組み合わせが変わります。
物理濾過層(ウールマット)は1-2週ごとに飼育水(換水時に取った水)で軽く揉み洗い、絶対に水道水は使わないでください(塩素で硝化バクテリアが死滅)。生物濾過層は3-6ヶ月に1回飼育水で軽くすすぐ程度、化学濾過層は1ヶ月ごとに交換します。全てのろ材を一度に交換することは禁忌で、必ず段階的に行います。