水槽内の岩や流木の推定重量と水の排水量を計算します。
石組・流木は水景の骨格を作る要素ですが、その重量は水槽台の耐荷重と排水量の両方に直接影響します。日本のアクアスケープでは青華石・木化石・気孔石・龍王石などが定番で、いずれも比重2.4-2.8と重量級です。流木は枝流木・ホーンウッド・ブランチウッドなど形状で排水量が異なります。本計算機は石・流木の推定体積と比重から重量と排水量を算出し、水槽台の安全確認、肥料・添加剤計算用の正味水量補正、ガラス底面への負荷集中チェック(必要に応じてバスマット等で分散)に必要な数値を提供します。 レイアウトコンテスト出品作・SNS映え水景でも、視覚的迫力と物理的安全のバランスを両立する設計検証が常に重要となります。 また日本市場では青龍石・木化石・気孔石・溶岩石・流木(ホーンウッド・モパニ・ブランチウッド)などレイアウト素材が豊富に流通しています。素材ごとに比重(1.5〜3.0)・水質影響(青龍石はKH/GH上昇・流木はpH/KH低下)が異なるため、本計算機で重量・排水量を試算し、水槽台耐荷重と水質変化を事前検証してください。 日本の水景作家が好む龍王石・気孔石・木化石・青華石・溶岩石は密度2.4〜3.0g/cm³と幅広く、60cm水槽の岩組レイアウトでは合計5〜15kgの石材が必要となり、輸送費を含めた購入計画が重要です。本計算機は石材種別の密度・水中重量・占有体積・排水量を同時算出し、繊細なネイチャーアクアリウム式の三尊石・凹型構図・凸型構図の事前シミュレーションに活用できます。流木との組合せ計算も対応します。
石は形状を直方体・楕円体・不規則(投影体積×0.65補正)で近似し、選択した石種の比重(青華石2.5・木化石2.6・気孔石2.4・龍王石2.7など)を掛けて重量を算出します。同じ体積分が水を排除するため、排水量(L)も同時に出力します。流木は通常水より軽い(乾燥時0.4-0.7)が、十分にアク抜きして沈むようになった状態では0.9-1.0で計算し、長期的に水を吸って密度が増す点を考慮します。底面ガラスへの集中荷重が許容範囲を超える場合は、レイアウト分散またはバスマットによる面圧分散を推奨します。 結果は石1個ごとの重量・排水量を分別表示し、レイアウト案を複数案で比較検討する際の客観的判断材料を提供します。 また流木は最低1〜2週間のアク抜き処理が必要で、煮沸処理または流水での長時間さらしを行います。アク抜き不足では水が茶色く着色しますが、活性炭フィルターで除去可能です。石は組み始める前に必ず歯ブラシで表面の埃・砂を落とし、必要に応じて熱湯消毒(寄生虫・卵の混入防止)を実施してください。
岩の種類とおおよそのサイズ・本数(流木含む)を入力します。岩種により密度が異なります。
水の置換量は、ハードスケープにより水槽が保持できる水量がどれだけ減るかを示します。実際の正味水量を求める参考になります。
算出値は平均密度を基にした推定です。実際の重量は素材の形状や多孔性で変わります。
石組レイアウトは10kg・20kgが珍しくなく、水槽台・床への合計負荷(水+ガラス+底床+石組)が許容値を超える可能性があります。特に木造2階フローリングでは床耐荷重180kg/m²が標準で、120cm水槽セットアップ(水+器材で約300kg)は集中荷重として要注意です。事前計算で安全マージンを把握しましょう。
石・流木が水中で押しのける体積分だけ実水量が減ります。例えば青華石12kg(比重2.5)は約4.8Lの排水量、流木3本(浸水後合計4kg・比重1.0近)で約4Lの排水量となり、合計約8Lの実水量減少です。肥料・添加剤・薬品計算の基準となる正味水量からこの排水量を差し引かないと、10-15%の過剰投与となります。
石・流木は形状が不規則で、本計算機は投影体積×補正係数(0.6-0.7)で近似します。±15%程度の誤差が見込まれるため、正確を期す場合は水を張ったバケツに沈めて変位量を直接測定する方法(アルキメデス法)が確実です。流木は浸水期間で密度が変化するため、半年後・1年後に再計算するのが理想です。
新品流木は乾燥状態で比重0.4-0.7のため浮きます。2-4週間バケツでアク抜き(毎日水交換)すると水を吸って沈むようになります。早く沈めたい場合は石でテンションを掛ける、樹脂ボルトで底面に固定、エポキシ接着剤で重りを内蔵する、などの方法があります。アク抜き不十分だと茶色く水を染め、pHを下げる副作用もあります。
ピラミッド型の岩組や鋭利な石が底ガラスに直接当たる構成では、面圧が一点に集中し割れリスクが増します。透明な塩ビ板やアクリル板(2-3mm厚)を石の下に敷くと面圧分散が効きます。バスマット(EVA素材)も応力分散と振動吸収に有効です。10kg超の岩は必ず分散対策をしてから設置してください。