日間給餌量とタンパク質含有量から総アンモニア態窒素(TAN)産生量を計算します。RASバイオフィルター設計と水産養殖システム設計に不可欠なツール。
RAS(陸上閉鎖循環式養殖)・大規模アクアリウム・養殖場では、給餌量とタンパク質含有量から日間のアンモニア(TAN)産生量を予測することが、バイオフィルター容量設計と換水計画の基礎となります。本計算機はFAO・USDA基準の標準値(タンパク質1gあたり0.092g窒素、消化吸収率に応じた排出割合)を用いて、給餌量(kg/日)とタンパク質含有量(%)から日間TAN産生量(g/日)を算出します。観賞魚水槽スケールでも、過剰給餌時のアンモニア発生量予測に応用できます。 個人レベルの観賞魚水槽でも、給餌量から逆算したアンモニア発生量を意識することで、過剰給餌の悪影響を数値で実感でき、結果として魚の健康管理に直結します。 またアンモニア産生量(TAN=Total Ammonia Nitrogen)は給餌量とタンパク質含有量から定量的に計算可能で、養殖場・大規模アクアリウム・実験施設での生物濾過設計に不可欠な指標です。一般的に給餌タンパク量の3〜5%がTANとして排泄され、これを処理する硝化バクテリア量とバイオフィルター容量を設計します。 日本で人気のディスカス・大型シクリッド・金魚・錦鯉は、体重1g当たり1日0.5〜1.2mg-NのTAN(全アンモニア)を排泄し、60cm水槽に5cm魚を10匹収容すると1日あたり50〜200mg-NのTAN負荷となります。本計算機は魚種別・サイズ別の代謝率と給餌量からTAN生成量を予測し、必要なバイオフィルター容量・換水頻度を逆算します。海水魚水槽の高密度飼育プランニングにも応用可能です。
標準式 TAN産生量 = 給餌量 × タンパク質% × 0.092 × 排出率(0.6-0.8) を採用します。例えば1日500gの餌(タンパク質40%)を投入する場合、TAN産生量は500×0.4×0.092×0.7 = 約13g/日となります。これを水槽水量(L)で割れば理論濃度(ppm/日)が出ます。実際は硝化バクテリアが処理するため定常状態では低く保たれますが、新規水槽・過剰給餌時はこの数値を上回るとNH3スパイクが発生します。給餌タイプ(高タンパク肉食魚用vs低タンパク水草魚用)による違いも計算可能です。 結果は日間TAN産生量(g)・水槽水量に対するppm/日換算・ろ過必要表面積を一括表示し、設計検証ツールとして機能します。 また家庭用アクアリウムでも本計算機は給餌量見直しの参考になります。市販フィッシュフードのタンパク質含有量は熱帯魚用30〜45%、肉食魚用45〜55%、金魚用25〜35%です。給餌量1g/日・タンパク質40%なら日間TAN産生量は約12〜20mg/日となり、これを24時間で完全酸化できる生物濾過量を確保します。
1日の給餌量(kg)と飼料ラベルの粗タンパク質%を入力します。魚から1日・1時間あたりに排出される総アンモニア態窒素(TAN)を推定します。
計算式:TAN = 飼料 × タンパク質 × 0.16 × 0.80。粗タンパク質中の窒素含量を16%、排泄窒素のうちアンモニアとして排出される割合を80%と仮定(Timmons & Ebeling によるRAS標準値)。
g/h の値は生物ろ材の毎時ピーク負荷の設計に使用します。実際の排泄は給餌スケジュールで変動するため、日平均ではなく毎時ピークで設計してください。
RAS(陸上閉鎖循環式養殖)・大規模アクアリウム・養殖場では、給餌量から日間のTAN(総アンモニア)産生量を予測することがバイオフィルター容量設計の基礎となります。観賞魚水槽スケールでも過剰給餌時のアンモニア急増を予測でき、換水頻度・ろ材容量の妥当性チェックに使えます。
FAO・USDAの標準式 TAN(g/日) = 給餌量(g) × タンパク質含有率 × 0.092 × 排出率(0.6-0.8) を採用します。タンパク質1gにはおよそ0.16gの窒素が含まれ、その56-72%が排泄物としてアンモニアの形で水中に出ます。残りは魚体に蓄積または糞として固形排泄されます。給餌タイプ(高タンパク肉食魚用 vs 低タンパク水草魚用)で結果が大きく変動します。
業界標準の経験式で、養殖業界では設計基準として広く使われています。ただし実際の排出率は魚種・水温・給餌タイミング・餌の消化率で±20%変動します。本計算機は安全側(排出率0.7)を採用しており、過小評価のリスクは低いですが、実測アンモニア測定との突き合わせで補正することを推奨します。
完全に使えます。1日に与える餌の総量(g)とタンパク質含有率(高級フードは40-50%、汎用フード30-40%)を入力すれば、日間のTAN産生量が算出できます。これを水槽水量で割ればppm/日が出るため、バイオフィルター能力と換水頻度の妥当性を数値で検証できます。過剰給餌の悪影響を可視化する教育ツールとしても有効です。
肉食魚(アロワナ・ポリプテルス・大型シクリッド)は45-55%、雑食熱帯魚(主要メーカー・グッピー・プラティ)は35-45%、草食魚(プレコ・モーリー)は25-35%、海水魚は40-50%が一般的です。高タンパクの餌ほど栄養価が高い反面、TAN産生量も増えるため過剰投与に注意します。1日2-3回・3分で食べ切る量が標準的な給餌量目安です。