水槽の表面積・水温・湿度をもとに毎日の蒸発量を予測し、足し水の必要量を計算します。
水の蒸発はあらゆる水槽で起きていますが、特に夏季・乾燥した冬季室内・オープントップ水槽・サンゴ水槽では一夜で数センチ水位が下がることもあります。蒸発による水位低下は塩分濃度・GH/KHの上昇(海水水槽では特に致命的)、ヒーター空焚き(火災リスク)、フィルターのエアー噛みなどのトラブル原因です。本計算機は水槽水面積・室温・湿度・水温・蓋(フタ)の有無から1日・1週間・1ヶ月の蒸発量を推定し、自動補水システム(オートトップオフ・ATO)の容量設計や、不在時の補水計画を立てるのに役立ちます。日本の梅雨期(湿度80%超)は蒸発が抑えられ、冬の乾燥した暖房環境では大幅に増えます。 業務用ストア水槽・展示水槽など大型水槽では、ATO貯水タンクが10L以上の大容量となり、定期補充の労力も計画必須事項です。 また日本の気候は夏季高温多湿(梅雨〜夏)・冬季乾燥(暖房稼働)で蒸発量が季節変動します。夏のエアコン除湿運転時・冬の暖房+加湿器なし環境では蒸発が加速し、オープン水槽では1日5〜10mm(60cm規格で1〜2L/日)の蒸発が普通です。蓋付き水槽では1〜2mm程度に抑えられますが、CO2強制添加水槽は蓋なし運用が一般的なため定期的な足し水が必須です。
蒸発量は水面積(cm²) × 蒸発係数(室温・湿度・水温差・風の関数) で推定します。基本モデルは室温20-25℃・湿度50%・水温26℃・無風で約4-6mm/日(60cm規格水槽水面1,800cm²なら約0.7-1.1L/日)を基準とし、暖房・除湿環境(湿度30%以下)では1.5倍、ガラスフタ・アクリルフタありで0.5倍、強力な水中サーキュレーターやアームファンを併用すると1.3-2倍に補正します。サンゴ水槽用ATO(自動補水)の貯水タンク容量は最低3日分(週末不在対応)、できれば7日分の蒸発量を確保することを推奨します。 結果は1日・1週・1ヶ月の蒸発量と、ATO貯水タンク推奨容量(3日分・7日分)を同時に提示します。 また蒸発は純水のみ(塩・ミネラルは残留)で起こるため、海水水槽では蒸発分を必ず純水(RO水)で補給し塩分濃度の上昇を防ぎます。淡水水槽でも蒸発分の補給を水道水で行うと徐々にミネラル蓄積が起きるため、補給水の半分程度はRO水を混ぜると安定します。リーフタンクではATO(自動補給装置)併用が事実上必須です。
水槽の表面積(長さ × 幅)と室内の条件を入力してください。フタの有無で蒸発量が大きく変わります。
冬の乾燥した空気や夏の冷却ファン使用時には蒸発量が急増することがあります。
週・月単位の推定値をもとに、自動足し水(ATO)の貯水容量を適切に決めてください。
蒸発による水位低下は塩分濃度・GH/KH・硝酸塩の濃縮を招き、特に海水水槽では比重急上昇でサンゴが死滅する致命的リスクとなります。淡水水槽でもヒーターの空焚き(火災)・フィルター給水パイプのエアー噛みを引き起こすため、日次蒸発量を把握して補水計画を立てることは安全運用の基本です。
オープントップ水槽・水流が強い(エアレーション・サーキュレーター)・室温が高い・湿度が低い(冬の暖房環境)・水温と室温の差が大きい・水面積が広い、これらの条件で蒸発量が増加します。日本では梅雨期(湿度80%超)は蒸発が抑えられ、冬の乾燥した暖房環境では夏より蒸発が多くなる例も珍しくありません。
海水サンゴ水槽はほぼ必須です。蒸発で比重が変動するとサンゴ・無脊椎が即座にダメージを受けるためです。淡水水槽でも夏季・冬季の不在(出張・帰省)が多い方や、大型水槽(1日数Lの蒸発)では設置を推奨します。フロートスイッチ+小型ポンプ+貯水タンクの組み合わせが基本構成で、5-7日分の蒸発量を確保するタンクサイズが安心です。
ガラスフタ・アクリルフタの完全密閉で約50-70%蒸発が抑えられます。ただし完全密閉は溶存酸素低下・CO2過剰滞留・照明放熱不足のリスクがあるため、フタの一部開放やルーバーで通気を確保しつつ蒸発を半減するのが現実的です。海水サンゴ水槽はフタなし運用が一般的で、その分ATOで補水します。
60cm規格水槽オープントップで1日約1Lの蒸発があれば、2日で2L減少し水位が約2cm下がります。フィルター給水位置によってはエアー噛みが起きる水位です。事前に多めに補水しておくか、簡易補水器(風呂用浮き玉式)・点滴ボトルで対応します。海水水槽はATOがないとサンゴが致命的にダメージを受けるリスクが高いため、長期不在前の確認は必須です。